支援施設入所者の裸、職員3人が撮影・送信…運営法人を指導

虐待, 障害者, 鹿児島市

 鹿児島市の障害者支援施設2か所で、男性職員3人が入所者の裸を撮影して同僚に送信するなどの虐待行為を計4件行ったとして、市が障害者総合支援法に基づき、両施設を運営する社会福祉法人「青鳥会」(鹿児島市)を指導していたことがわかった。

 市や同法人によると、今年2月、裸で寝ている男性入所者の上半身を職員がスマートフォンで撮影し、無料通信アプリ「LINE」で同僚に送った。この職員は数年前にも入所者にわいせつ動画を見せていた。別の職員は4月、介助を嫌がる男性入所者の動きを止めるため陰部をつかんだ。昨年12月にはさらに別の職員が男性入所者の背中を蹴ったという。いずれも入所者にけがはなかった。

 市は今年4月、施設関係者からの通報を受けて立ち入り調査を行い、4件を虐待と認定。同法人に今月末までに改善計画を提出するよう求めている。4件にかかわった3人のうち2人は問題発覚後、依願退職した。

 同法人事務局の担当者は25日、読売新聞の取材に「職員育成が足りていなかった。再発防止に努める」と話した。

Posted by disability-support-info