「障害者」表記について

このサイトでは「障がい者」という表記は使っていません。

いちばん大きな理由は、「障害」の表記を不快に思う人がいたとしても、文字面だけ変えて差別意識がなくなるわけではなく、逆にこのような書き換えに不快感を覚える人もいるので、法律上使用されている「障害」を使うのがベターだと考えているからです。もちろん不快に思うかたの気持ちを否定はしませんが、言葉の書き換えにこだわることには違和感をもってしまいます。

さらに、社会モデルの考え方でとらえると、障害は個人の中にあるものではなく、社会との関係性の中にあるものなので、なぜ書き換えをしなくてはいけないのか、ということにもつながっていきます。このことからも、私は「障がい者」という表記を使うことに、あまり賛成できません。
この社会モデルは、別名「人権モデル」と称されるほど、人権と親和性の高い概念といわれています。障害者問題を人権の視点から考えるなら、不可欠のものとされています。この概念と「障がい者」の表記は、相いれないものであるという考え方があることも、障害者の家族の方や、ひらがな表記を採用している行政や企業のかたに知っていただきたいなと思っています。

Posted by disability-support-info