5-コミュニケーション技術

コミュニケーション技術

問題5-1(29回問題32/コミュニケーション技術)
ヒヤリ・ハット報告書に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 口頭で報告したことは、報告書に記載しなくてもよい。
2 報告者の責任を追及することを目的とする。
3 介護事故の状況を報告する。
4 管理者以外の職員の目にふれないように保管する。
5 事故報告書とは分けて記載する。

問題5-1解答を表示する

-1 口頭での報告は、迅速に行えるメリットがある一方で、記録に残らないデメリットもある。文書による報告は記録として残すことができるため、口頭で報告した内容もヒヤリ・ハット報告書に記載しておく必要がある。

-2 ヒヤリ・ハット報告書の目的は、責任の追及ではなく、事故を未然に防ぐことである。ヒヤリ・ハット事例を事業所内で共有して、事故防止のための対策に役立てること、職員一人ひとりへ意識づけを図ること、などが大切である。

-3 介護事故の状況を報告するのは、ヒヤリ・ハット報告書ではなく、事故報告書である。事故報告書には、事故の状況や事故の内容、事故時の対応、利用者および家族への対応、再発防止に向けた対策などを記載して報告すること。

-4 ヒヤリ・ハット報告書は、職員一人ひとりに対し、事故防止への意識づけを図るために事業所内で共有することが大切である。管理者以外の職員の目にふれないように保管されるものではない。

〇5 最も適切である。介護保険事業者は、サービス提供中に事故が起こった場合、利用者やその家族、市町村に事故報告書を提出することが義務づけられている。
ヒヤリ・ハット報告書は、その事例を体験した職員の自己申請によって報告されるものであり、報告書の提出や情報公開に関する義務はないため、事故報告書とは分けて記載する必要がある。

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