2-人間関係とコミュニケーション

人間関係とコミュニケーション

問題2-1(30回問題3/人間関係とコミュニケーション)
利用者との関係を構築するためのコミュニケーションの基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 聞き手に徹する。
2 声の高低や抑揚を一定に保つ。
3 身振りや手振りは最小限にする。
4 介護福祉職の主観を基準にする。
5 利用者の生活史を尊重する。

問題2-1解答を表示する

-1 利用者の話を傾聴するということはとても大切であるが、相手との関係を深めていくためには、聞き手の適切な自己開示も必要である。
-2 声の高低や抑揚は、利用者の話し方に応じて変化させていくことも必要である。
-3 利用者の話し方や声の大きさなどに応じて、聞き手の身振りや手振り(非言語的なメッセージ)を変化させていくことも必要である。
-4 利用者の感情や思い、考え方を尊重していく。
〇5 最も適切である。利用者は一人ひとり異なった経験をしてきた、という理解は大切である。

問題2-2(29回問題4/人間関係とコミュニケーション)
Bさん(60歳、男性)は、先天的に耳が聞こえないろう者である。ろう学校入学以後、同じ障害のある仲間とのコミュニケーションが心の支えになってきた。数年前に緑内障(glaucoma)を発症して視覚障害が残り、両眼とも外界の明暗が分かる程度の視力となった。
Bさんと円滑なコミュニケーションをとるときの手段として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 触手話
2 筆談
3 点字
4 透明文字盤
5 携帯用会話補助装置

問題2-2解答を表示する

〇1 最も適切である。触手話は視覚・聴覚ともに障害のある方が用いるコミュニケーション方法である。
-2 外界の明暗が分かる程度の視力なので、文字の識別は困難である。
-3 以前は視力に問題のなかったBさんが、新たに点字を習得するのはかなりの負担になると考えられる。
-4 発声が困難な人が文字を目で追いながら、意思を伝達するためのコミュニケーションツールである。
-5 携帯用会話補助装置はキーボードなどから文字を入力する必要がある。Bさんの視力ではキーボードの文字を識別するのは難しい。

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