バリアフリー 名古屋城に課題 車椅子使えぬトイレ、地面でこぼこ

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本丸御殿に入る「よくする会」のメンバー=名古屋市中区の名古屋城で2018年12月22日午後1時59分、井口慎太郎撮影 (毎日新聞)
本丸御殿に入る「よくする会」のメンバー=名古屋市中区の名古屋城で2018年12月22日午後1時59分、井口慎太郎撮影
(毎日新聞)

名古屋城のバリアフリー対応を確認しようと、障害者団体のメンバーらが22日、車椅子に乗って城内を巡った。多目的トイレが狭く、車椅子利用者が使えないなどの課題が浮かんだ。

訪れたのは「愛知県重度障害者の生活をよくする会」の障害者7人と介助者4人。

名古屋城内にはトイレが6カ所あり、うち3カ所に車椅子使用者や高齢者などの利用を想定した「多目的トイレ」が設置されている。電動車椅子に乗った佐々木克己さん(54)が東門近くの多目的トイレに入ると、中が狭くて方向転換できず、使えないことが分かった。このトイレは、入り口幅が70センチで奥行きが1メートル82センチなのに対し、佐々木さんの車椅子はタイヤ幅が59センチで長さが1メートル20センチ。佐々木さんは「国産の電動車椅子としては一般的な大きさだと思う。より大きな海外製のものに乗っていたら、入ることもできないだろう」と話す。

今年6月から全面公開されている本丸御殿も訪れた。車椅子のタイヤを拭いて土を落とした上で専用の出入り口から入り、ふすま絵などを見学した。参加者の浅野誠一さん(52)は「絵を間近で見られるのは良いことだと思う」と話した。一方で、城内の地面には至る所にでこぼこがあり、手動車椅子に乗る津田修吾さん(68)が御殿近くでつまずき、転倒した。

同会の石田長武事務局長(49)は「観光地は車椅子利用者だけでなく、けがをした人や高齢者や小さな子供など、皆にとって訪れやすい場所であってほしい」と注文をつけた。

ソース元/gooニュースより

Posted by disability-support-info